しまったぁぁぁぁぁ

 昨日のエントリ、一部訂正するわ。書いてる途中に伊吹談話が出ちゃって後追いの形になっちゃうのが超カコワルイが、まあそれはしょうがない。
 日本相撲協会って公益法人だったのな。メジャーなとこだとJFAとか野球連盟と同格の。であれば、広義に捉えれば外野なんていないわ。理由は以下に示す。
 まず、公益法人の要件の二本柱は「公益性」と「非営利性」だ。後者は「関係者への利益分配や財産還元を目的としない」ってこと。んで、前者は「積極的に不特定多数の者の利益を実現することを目的として事業を行う」ってことだ。この点を踏まえて監督官庁が許認可をおろす。相撲協会の場合は文科省だね。で、当該監督官庁は、公益法人の機関・組織のあり方やガバナンス・規律のあり方、ディスクロージャーや監査の状況等について、指導と監督を行う責任がある。これがまあ基本的な枠組みってわけだ。
 公益性を故として、公益法人には寄付金控除その他の税法上の優遇措置が認められてる。公益法人には社員*1は存在せず、基本財産の運用益をもって、設立者が定めた寄附行為によって運営がなされるってことになってるからだ。今時それだけで運用するのは厳しいもんがあるんで会員制を採ったり入場料を徴収したりするんだけど。まあともかく、一般企業なら物凄く厳しく規制されてる控除が、相撲協会には認められてるんだって理解でOK。会計上寄付金ってのは簡単に悪用できちゃうから、当たり前のことだね。
 これらの枠組みは国のほうで定めてるんで、俺等が直接どうこう云う筋じゃない。但し、監督官庁文科省に対して「あの公益法人ってどうよ?」と意見を述べるのはアリだ。公益性に疑問がある、非営利性に疑問がある、法人としてのコンプライアンスに疑問がある、等々。法人に直接云ってもいいんだけど、普通は無しの礫だから上に云ったほうが賢明だわな。納税者であれば官庁の仕事に意見を云う事はできるわけだし。
 相撲協会にしてみれば、関係者って云えるのは内部者と寄付者(含タニマチ)、入場料納付者(巡業や本場所に足を運んでくれるファン)だけであって、他はぶっちゃけ部外者であり、外野だ。けど、文科省に外野はない。だって税金で運営されてるんだから。納税者全員が関係者ってわけだ。ここに主張を展開して物申すってのは道理に適ってる。ドルジがどうこうってのを無自覚に喚き散らすのは感心しないけど、協会の有り方そのものを文科省の責任とセットで論じるってのはアリだな。協会の闇は大層深そうだから、掘り甲斐もありそうだしwww
 この点、まったくもって俺の不見識でした。謝罪のうえで訂正します。

*1:法律用語でいうところの社員。ぶっちゃけて云えば出資者のこと。