もっと調子に乗れ。A代表を喰え。

 U-22 4カ国トーナメント、日本 2-1 北朝鮮
 A代表の塩試合を散々見せられた後だったんで非常に爽快感がありますたwww
 チーム自体が寄せ集だってのがミエミエ*1だし、細かいところでのプレーの質にも問題点は沢山あった。しかし豊富な運動量と旺盛なガッツ、そして何より個人の判断で結果を出そうという明確な意思がボールポゼッションで圧倒する北朝鮮に対する勝利を齎した。チーム内の約束事に束縛され、リスクチャレンジを恐れて多くの課題を残したA代表とは好対照だった。
 無論褒めてばっかりはいられない。もうちょっと意思統一をどうにかできないかというシーンは数多く見られたし、ディフェンスは90分間冷や冷やしっ放しだった。しかし、前へ向かう意欲、自主的な判断でこじ開けようというチャレンジ、二人三人の閃きベースの連動、そして何が何でもシュートの形でプレーを切るんだという意思。A代表に見られないポジティブなトライの数々をピッチ上で確認する事ができた。
 考えてみれば、アジアカップA代表で同じような攻めのシーンが見られたのは、決まって「リードされた時」だった。点数的にリスクを犯して攻めなければならない時にのみ、彼等は意思を感じさせる攻撃を見せた。今回トーナメントに召集されたメンバーが所謂「サブ組」に近いことも昨日見せた積極性と無関係ではないのだろう。U-20代表も合流し、五輪に向けてのチーム内サバイバルは更に激化してゆく。寄せ集めのチームで自分をアピールするには、ともかく明確で前向きなプレーをしないことには始まらない。これは非常にいい傾向だ。チーム内競争なしに代表のレベルアップは有り得ない。そしてU-22代表内競争の次にはA代表での競争が待っている。しばしばメンバーが固定されマンネリズムに堕しがちなA代表に刺激を送り続ける為にも、下の世代のハングリー精神は大いに評価すべきだ。とりわけ、いきなり使われたにもかかわらず闊達に動き回って結果を残した梅崎をはじめとするU-20世代は。
 北朝鮮について。技術的・戦術的には難が多く見られたものの、桁違いの運動量と前へ向かう強靭な意志で常に日本のペナルティーエリアを脅かし続けた*2瀋陽という土地柄もあってスタンドは圧倒的に日本にとってアウェー。前回アジアカップを彷彿とさせるなかなか愉快な雰囲気にスタジアムは包まれていたようだ。選手たちはあまり気にしていなかったみたいだが。テレ東の中継も、どっかの姑息な放送局と違ってスタンドの音量を絞ったりしてなかったんで非常にアウェーマインドを満喫する事ができましたwww*3
 最後に本音を一言。いやぁ、久々にタニが呼ばれてスタメンで出ていい動きしてたから俺はもうそれだけでお腹一杯ですよははははは!

*1:本来この世代の主力である伊野波、水本、本田圭、青山、水野、梶山、家長らが今回は招集されていない。

*2:非常にいいチームだった。きっちり喰ってきっちりトレーニングしてるなと思った。コーチと国際経験には恵まれてないんだろうけど。

*3:核沢マッスィーンと松木マッスィーンがいないのも非常によろしゅうございました!