Kiev 試写上がったお

 先日ゲトした Kiev 4am に Helios-133 と Jupiter-8 抱えていそいそと試写したポジが上がってまいりました。フィルムは Trebi 100C。


 先ずヘリオスのサンプル。あまり期待してなかったんだが、どうしてなかなか非常に現代的でシャープな写り。色は割と抑え目でこのへんも現代的か。周辺部の歪みも最小限に抑えられており、解像度も充分。全く問題なく実用に供しうる。ただ、面白みはあまりないが。まるでロシアンじゃないみたいだww


 続いてジュピターのサンプル。このサイズだと解り辛いが、ヘリオスと比べると色乗りや陰影表現等に豊かさを感じる。解像度ではやや劣るものの、こっちの方が面白さでは上かな。但し、古いレンズなんでフレアは盛大に出るし、周辺歪みもわりとある。ま、割り切って使えってことですね。ガチでシャープな絵が欲しけりゃ中判使うし*1、本当にトチ狂った絵が欲しけりゃ Mercury II*2使うし。ただ、一部で云われてるような「クソ玉」ではない。ちゃんと写るよ。やっぱりレンズは使ってみないと何もわからんね。
 あと、24枚中1枚だけシャッターの作動が宜しくなかったようで…

 このように後幕がガッツリ写ってましたwww まあロシアンだしな! これくらいアリだよな! 気分が出るぜ!

*1:大判は持ってない。欲しくないとは云わないが、値段が…。

*2:アメリカの Universal 社が開発・販売したハーフサイズカメラ。進駐軍のGIが良く持っていたとの噂。特異なロータリー・プレーンシャッターを採用したため、ボディ上面が半円状に突き出すユニークな形状を持つ。開口部の幅で光の入射量をコントロールするため、シャッター速度を変えてもシャッター音が変わらないという変り種。俺の所有する個体は、どういうわけだかしばしば焦点が消失するという難病に冒されておりメンテの必要がある。おそらく誰かが整備した時にレンズの位置を間違えたんだろう。また、ボディが削り出しのまま塗装も何もされてないので、錆だらけの個体が中古市場で多く見られる。俺のも最初はそうだった。ピカールとクレンザー使って死に物狂いで擦り倒したのも今となってはいい思い出です(嘘)。