コダック・レチナの憂鬱

 最近クラシックカメラの蒐集に凝り出して*1色々安価で買い漁っているのだが、この度 Kodak Retina Ia をオークション経由で入手した。
*2
 Xenar レンズ搭載カメラは持っていなかったので、届いた Retina をホクホクしながらチェック。外装は実用レベル。前玉中玉は多少曇りがあるかなという程度。絞りはOK。シャッター速度は目測と体感で概ね無問題。ファインダはわりかし綺麗。折畳み機構や蛇腹にもさしたる問題はなし。フィルム室も軽く埃を払えば綺麗なもの。…そして、後玉をチェックして顔を顰める羽目に。
 どうやら周囲のグリスが派手に揮発したようで、一面の曇りに加えてぽつぽつと細かい滴みたいな痕が。これはとても厄介。薄い黴が生えてたほうがまだまし。こびり付いて生半可な方法では取りきれないのだ。案の定、オキシドールエタノール、レンズクリーナー、果てはジッポーオイル(ベンジン)まで動員して努力してはみたものの、曇りはともかく滴の痕までは取り切れず。バルブ開放でシャッター切るとプラネタリウムのような星空が。わーい。死ね*3
 それ以外の部分と後玉以外の光学系には問題がないので出品者に送り返すわけにもいかない。まずは試写して、然る後に善後策を練るしか。最悪、ベンジン風呂に長時間漬け込みだな。
 結論。オークションで何度地雷を踏んでも入札をやめない俺は死んだほうがいいかもわからんね*4

*1:写真撮影に、と云えないあたりはいつもの俺の仕様。日本人は形から入るものだってミサトさんもゆってた。

*2:画像はオークションからの借り物。横着。

*3:前玉ならともかく、後玉の汚れはそのまま実写に影響する。やるかたなし。

*4:だって安いんだもんwww